宗祖法然上人800回大遠忌

法然上人を歩く旅から


 

第12回 北伊丹 - 高槻 21.1km

継体天皇陵
継体天皇陵(茨木市太田)

 平成21年12月13日日曜日。第12回歩く旅は北伊丹駅から高槻駅までの21.1Kmを歩く。吹く風が肌寒い中を大阪府の北部を横断する旅に。ところで、法然上人を歩く旅は過去11回すべて雨知らず。今回も曇り空とまたまた天候に恵まれた1日でした。
 午前9時過ぎ、総勢57名が北伊丹駅に現地集合。駅前にて恒例の記念撮影。9時15分に駅を出発し、すぐに国道171号線に入って猪名川を渡ると、黄色の葉を残した大銀杏が見える。浄原寺の樹齢300年といわれる大銀杏である。少し進むと池田市の新開橋。歩道橋を渡ると赤錆びた鉄製の細い人道橋が箕面川にかかる。橋にはゴミや不法投棄の電化製品が散乱している。見落としそうなこの小橋を渡って再び西国街道に入る。街道は史跡としてきれいに舗装されており、両側の路肩にはめ込まれた石板が趣を醸し出している。道の両側に建ち並ぶ民家も大きな門を持ち、旧家の風格を偲ばせる。10時過ぎ、箕面市石橋に入り阪急宝塚線の踏切を渡って、小さな辻の地蔵堂で小休止。ここから道を北にとって進み、国道171号線の高架下を通って阪急箕面線の踏切を渡る。

 道は東に折れて箕面線に沿って東進し、再び踏切を渡って牧落に入ると西国街道と箕面・大坂道の辻。ここに高札場跡の表示がある。かつては数々のおふれがここに掲げられたのだろう。さらに歩くこと30分、箕面市萱野の赤穂藩の忠臣、萱野三平の旧邸「涓泉亭(けんせんてい)」にて休憩をとる。11時20分、再び街道に出て東進すること40分、目前に御影石の大鳥居が現れる。法然上人が配流地の讃岐から帰還される際に4年間を過ごされた勝尾寺の参道口である。全員そろって十念を唱える。12時を過ぎて、街道から南下した所にある真新しい公園で昼食。歩みを止めると、吹き抜ける風が肌寒く上着をリュックから引っ張り出してはおり、背を丸めて昼食をとる。
 午後12時50分に公園を出発して街道を東進、モノレールの豊川駅を過ぎて郡山宿本陣を眺め、さらに東に歩を進める。茨木川を渡った側の空き地で休憩。この地は「耳原」と書いて「みのはら」と読む。名神の高架をくぐり、しばらく東進すると右手に広大に空き地がフェンス越しに広がる。東芝の工場用地とのこと。その広さには少々驚く。時間は2時45分、街道から少し奥まったところに壕に水をたたえた古墳、第二十六代天皇とされる継体天皇陵に到着。陵を過ぎると右手に藍野大学・高校の真新しい校舎が目を引く。さらにその先には今城塚古墳。ここを過ぎると高槻市群家新町。ぐんげと読む。地名の読み方はまことに難しい。家並みの向こうに高槻駅近くの高層ビルが見えている。あと2km。芥川の街中に入ると一里塚がある。ここを左折して、また右折すると高槻駅前のアーケード街。買い物客の行き交う商店街を抜けて高槻駅に到着。全員が完歩、参加のスタンプをもらって第12回歩く旅は終了。今回の西国街道は史跡として整備されたところが多く、また車も少なく楽しく旅ができました。午後4時前、次回再会を約して高槻駅にて現地解散。お疲れ様でした。
 次回は明年3月7日(日)JR高槻駅からJR桂川駅まで17.5kmの予定。(事務局 結城記)

北伊丹駅にて
JR北伊丹駅をバックに記念撮影

西国街道案内図
西国街道案内板(池田市石橋)

半町
阪急桜井駅近く(箕面市半町)
萱野三平旧邸
萱野三平旧邸(箕面市萱野)
勝尾寺鳥居前
勝尾寺鳥居前(箕面市粟生新家)
モノレール豊川駅近く
モノレール豊川駅過ぎ(茨木市豊川)
郡山宿本陣
郡山宿本陣(茨木市郡山)
高槻駅を目指して
高槻駅を目指して(高槻市郡家新町)
 
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