宗祖法然上人800回大遠忌

大遠忌記念事業について


 総本山の営繕事業について

阿弥陀堂の彩色復元

  永観堂の本堂、阿弥陀堂(京都府指定文化財)は慶長2年(1597)に大阪・四天王寺の曼荼羅堂として建てられ、10年後の慶長12年 (1607)に永観堂に移築されました。移築当時には、阿弥陀堂の荘厳として極楽浄土を思わせる彩色が堂の内外全体に施されていたといわれます。
  2006年初頭の調査により、内陣の柱の上部から「ぬし やぎゅう 慶長十二年」と判読できる墨書が発見されました。また堂内の鴨居には、鐶木瓜花久留子・切竹久留子文(かんもっこうはなくるす・きりたけくるすもん)と呼ばれる十 字架をモチーフにした幾何学模様が描かれており、塗装の状態からこの模様は曼荼羅堂時代の装飾と考えられます。他にも牡丹唐草模様、瑞鳥、龍や唐草、亀甲文などいろいろな彩色が施されていたことが明らかになりました。 調査結果に基づき記念事業として5年近くの期間をかけて阿弥陀堂の彩色を一部復元します。

 

御影堂の瓦葺き替え

 永観堂で一番大きな堂宇である御影堂は、大正元年(1912)に竣工した総欅造りの建物で、宗祖法然上人をお奉りしています。永観堂では最も新しい建物ですが築90年余を経過し、近年雨漏りなどが発生しており屋根瓦の補修が必要となっています。今回、800回大遠忌の記念事業の一つとして、御影堂の屋根瓦の総葺き替えを行います。なお、阿弥陀堂の修復工事が焦眉の急となったことから、当初予定を変更し平成19年11月以降に着工します。

 

 布教・教化・文化事業について

 

お待ち受け「特別法要・伝道」

 今の社会情勢は目を覆いたくなることが数多くあります。今こそ一般の人々も僧も法然上人に向き合い、佛の慈悲・お念佛とともに生かされる喜びが「いのち」の輪として広がることを祈念して、特別法要・伝道を5年間に100カ所で実施します。この法要では、各地の檀信徒のみなさまを対象として、教宣部の研修成果を広く知っていただく法話3座、在家勤行式をもとに研修を重ねた法事部の洗練され調和のとれたハーモーニーの読経を通じて、他力易行の生きた念佛を会得していただくものです。

 次回のお待ち受け日程については「お知らせ」をご覧下さい。

 

法然上人を歩く旅

 比叡山で学問をするため、美作の国から比叡山延暦寺に登られた法然上人。その道を徒歩で辿って法然上人の行跡を偲ぶ旅です。
 岡山の誕生寺から延暦寺まで約270kmの道のりを15回に分けて歩きます。第一回は平成18年10月に開催し、平成22年10月に比叡山に至る予定です。参加人数は各回先着50名様までとし、交通費は自己負担でお願いいたします。なお100マイル賞デジカメ1名様、50マイル賞ハイキングバック3名様の賞品を抽選にて贈呈いたします。

  法然上人を歩く旅の詳細はこちらをご覧下さい。


大遠忌記念大会・琵琶による「法然上人物語」

 法然上人の業績を顕彰し、全国の檀信徒のみなさまに念佛信仰の感動を輪を拡げる催しです。平成19年度から毎年、各地で記念大会を開催いたします。内容は、特別法要・伝道に続いて琵琶語り・古屋和子さんの「法然上人物語」が演じられます。

 

写経「一枚起請文」

 法然上人が建暦二年(1212年)に、門弟源智の願いにより浄土往生の要義を一枚の紙に和文で記されたのが「一枚起請文」です。短い文章ですが、専修念佛の要旨が簡潔に説かれいています。
  この「一枚起請文」を全国の檀信徒さんに写経していただいて本山に納めます。写経のための用紙(有料)は当派の寺院から皆さまに配布いたします。

 

法然上人への「絵手紙」

 特に青少年の方に、800年前の法然上人に手紙を出すという仮想の中で、それぞれの未来への思いを手紙で語っていただく企画です。4回に分けて募集し、各回優秀作品を選定して入選者には賞品を贈呈いたします。
募集期間は下記の4回を予定しています。作品は事務局で受けつけます。
第1回 平成19年10月 ~12月
第2回 平成20年10月~12月
第3回 平成21年10月 ~12月
第4回 平成22年10月 ~12月

 

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