宗祖法然上人800回大遠忌

京都大会から


800回大遠忌法要に向けて
ホールを満たす一枚起請文唱和の声
 

京都テルサ

会場の京都テルサ



 法然上人800回大遠忌記念「法然上人と今、すべてのいのち」の最終回となる京都大会は平成22年10月13日(水)に開催された。会場はJR京都駅から少し離れた南区九条の京都府民総合交流プラザ、京都テルサの西館ホール。今回は京都、滋賀、阪奈地区の檀信徒の皆さまを対象に企画・開催された。締めくくりの記念大会であり、また記念事業の一つである「法然上人を歩く旅」がこの10月3日に無事終了したことを記念して、今回の大会では寺庭婦人会のコーラス、歩く旅参加者の招待の2企画が新たに加えられた。このため開演は午後12時半に早められて3時間半に及ぶ大会となった。
 今回も朝から晴天に恵まれ、午前9時前には本山関係者、法事部員、教宣部員が会場に入る。休憩を取る間もなく、テルサに待機する京都支所の皆さまと一緒に受付会場の設営にかかる。また、会場では荘厳の配置や照明の細かいチェックがなされる。舞台上ではいつも通りにリハーサルが行われ、動作、所要時間、位置などの細かな確認がなされる。
  お昼前には、各寺院の住職や檀信徒の皆様が続々と到着される。

久我総長

久我総長の開会挨拶

佐々木師の法話

中村師

中村師の法話

檀信徒の皆様

会場を埋める檀信徒の皆さま

中西ご法主ご親教

中西ご法主のご親教

記念特別法要


中西ご法主・法事部員による記念特別法要

 午後12時開場と同時に、京都近辺在住の住職、寺庭婦人とともに檀信徒の皆さまが受付をすませ、大会のパンフと大遠忌通信号外を手にホールに入場される。
  開演直前には、800席の会場がほぼ埋まる。玄関ホールでは、歩く旅の招待者26名の方がシンボルの幟のもとに集まり、その後の入場行進にそなえて待機する。

  開演に先立ち、京都府融雲寺住職の三輪恭明師が、会場の皆さまと一緒になって『一枚起請文』拝読の練習を行い第二部の一枚起請文唱和に備える。拝読練習を終えると、寺庭婦人会のコーラス・グループが舞台に並び、直前まで練習を重ねた「三帰依文」「法然上人頌」「生きる」の三曲を披露、会場から大きな拍手がおくられる。そして、MBS柏木アナウンサーの紹介で法然上人を歩く旅の一行が幟を先頭に会場に入場、会場も大きな拍手で一行を迎える。

 午後1時いよいよ開幕。場内の照明が落ち、永観堂の梵鐘の音が会場に三度鳴り響く。緞帳が静かに上がる。正面には大きな六字名号が掲げられ、右には永観堂の御影堂にお祀りされている法然上人のお姿が映し出されている。

  スポットライトに照らされた柏木アナの司会により記念大会が始る。第1部前半は久我儼昭宗務総長の挨拶の後 、福井県安泰寺住職佐々木憲乗師の「人生のいきがい」、山口県長寿寺住職中村隆芳師の「大悲心のなかに」と題した法話二話がなされる。佐々木師は年代によりそれぞれの生き甲斐があるが、人生の後半では信心、阿弥陀佛の本願を戴く生活の大切さを説かれる。中村師は阿弥陀さまと衆生は不二一体であり、阿弥陀佛の大悲心の中に生きる自覚を持つことの大切さを説かれた。お二人の法話に会場の方々は熱心に耳を傾ける。

 休憩の後の静寂の中、再び音もなく緞帳が上がる。ご法主ご親修のもと、法事部員10名が左右に分かれて舞台に居並ぶ。ご法主の緋の衣、法事部員の藤色の衣が青い光を背景に浮かび上がる。揺らめくロウソクの炎と立花を配し、正面にライトに照らされてひときわ大きく浮かび上がる「南無阿弥陀佛」の名号。その荘厳な舞台に会場は静まりかえる。

  勤行式による法要が始まる。日ごろ練習を重ねた法事部の読経が静まり返った会場内に流れる。法事部員の大きく回す手から幾つもの散華が床に舞い落ちる。最後にご法主が会場の方々にお話をされて、ご親教をもって30分の法要はあっという間に過ぎる。

   第二部は午後2時50分から。柏木アナによる古屋和子さん紹介の後、緞帳が静かに上がる。水を打ったような会場。舞台中央に、琵琶を携えて端座する古屋さん。哀調を帯びた琵琶の音とともに「法然上人物語」のひとり語りが始まる。語りの合間に奏でられる琵琶の音、回を重ねてますます洗練された緩急強弱ある古屋さんの熱演が進む。また、ストーリーの展開に合わせて会場の方が念佛を唱える「受け念佛」が二回設定された。法然上人入滅の場面では、受け念佛に合わせて会場の方々も小さく低くお念佛を唱和される。古屋さんの55分間の熱演に会場から大きな大きな拍手が送られる。

 そしていよいよ大会のフィナーレ。舞台中央に古屋さん、左手に法事部員が整列する。そして右手には法然上人のお姿と『一枚起請文』が一節ずつ映し出される。会場と舞台が一つになって『一枚起請文』の一節ずつを拝読、そして全文を大きな声で唱和し、お十念を唱える。

  閉会の時が来たことが告げられる。京都府宗務支所長、恵光寺住職岸野亮淳師の閉会の挨拶をもって記念大会は盛況裡に終了。ロービーでは今日の記念にと『一枚起請文』の写経用紙、記念絵はがき、法然上人物語のCDなどを求められる方々で賑わう。
 5度の記念大会は今回をもって無事に完了。参会者の方々は来年の大遠忌法要での再会を約して帰路に着かれた。 本大会の準備、運営にご尽力いただいた京都府宗務支所の皆さまありがとうございました。
 


古屋和子さんの語り
古屋和子さんの「法然上人物語」

 

一枚起請文拝読

『一枚起請文』を会場全体で拝読

寺庭婦人会コーラス
寺庭婦人会によるコーラス
歩く旅の招待者
法然上人を歩く旅の招待者入場
岸野師閉会挨拶
京都府宗務支所長岸野師の閉会挨拶
 
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