今月の行事



転読会

大般若経転読会

大般若経転読会

 毎年一月十五日に開かれる本行事は、除災の効果が期待される『大般若波羅蜜多経』を読経するものですが、本経の巻数はなんと六〇〇、あらゆる経典の中で最大の分量を誇ります。ですから、約五〇〇万字より成る『大般若波羅蜜多経』を最初から最後まで読むことはせず、経題と経文の初中後などのみを複数人で読み上げる「転読」という方法が取られます。よくご存じの『般若心経』は、この膨大な経典の神髄を266文字の経にまとめたものと言われています。
 日本人であれば一度は聞いたことがある『大般若波羅蜜多経』や『般若心経』ですが、その教えは難解な「空」が説かれています。そもそも、「般若」とは佛に至る「智慧の完成」という意味で、完全な無執著の実現であり、一切のとらわれを離れ、実体的な考えを徹底的に否定したところにあります。このような見方を「空」といいます。要するに、さとりへと導く佛の智慧(プラジュニャー/般若)をテーマにした経典といえるでしょう。