今月の行事



白木蓮

放生池の白木蓮


春のお彼岸

 “彼岸”とは迷いの世界であるこの世(此岸)を離れて悟りの世界(彼岸)を求めることです。その悟りの世界に到達する実践目標として六つの心がけ(六波羅蜜)が示されています。

  1. 布施(ふせ)
     あなたは何を与えられますか。
     何を与えていますか。
  2. 持戒(じかい)
     あなたはルールを守っていますか。
  3. 忍辱(にんにく)
     あなたは我慢しなくてはならないときに我慢できますか。
  4. 精進(しょうじん)
     あなたはいつも前向きですか。
  5. 禅定(ぜんじょう)
     あなたはいつも静かな心で居られますか。
  6. 智慧(ちえ)
     あなたはいつも佛様の智慧を頂いていますか。

 今回は“禅定”についてです。
禅定。日常生活では余り聞き慣れない言葉ですが、佛教では大切な修業の一つです。“禅”も“定”も意味は同じで、心の動揺を沈め靜かに瞑想して、心の安定を得ることをいいます。皆さんがご存じのヨーガも、この禅定にいたるための実践手法なのです。
 私たちは溢れるほどの物にとりまかれて豊かな生活を享受していると思っています。しかし、あれが欲しいこれが欲しい、ああしたい、ああなりたいなどと外からの情報に翻弄され、心はいつも散じています。これではとても物事の本質をつかみ取ることはできません。 禅定は、ありのままの真実をとらえる“智慧”に至るための必須の修業なのです。現代こそ、心を鎮めて自分の心を深く見つめ直す(内観)ことが求められているのではないでしょうか。 (中村 元著「佛教大辞典」参照)