今月の行事



池のメダカ

池のメダカ

秋のお彼岸(あきのおひがん)

 “彼岸”とは迷いの世界であるこの世(此岸)を離れて悟りの世界(彼岸)を求めることです。その悟りの世界に到達する実践目標として 六つの心がけ(六波羅蜜)が示されています。

1.布施(ふせ)
2.持戒(じかい)
3.忍辱(にんにく)
4.精進(しょうじん)
5.禅定(ぜんじょう)
6.智慧(ちえ)

 こころがけの第一に掲げられている「布施」という言葉は、お寺への金銭的寄進と思われているのが現代ですが、 本来は仏に帰依する者が実践しなけれはならない大切な徳目です。布とはあまねく・広く。施は、施し・与える。原語は、梵語のダーナで、 漢字では檀那(だんな)と書きます。檀那寺、檀家の語源でもあります。布施とは、他から受ける恩恵に感謝し、 他に恩を返すことに意義と喜びを見いだすための心と身体の修業です。仏教でいう布施には、
  財施-金品などの財を施すこと、
  法施-仏の教えを施すこと、
  無畏施-人々の不安や恐怖心を除き平安な心を持てるよう、心身をもって施すこと
があります。
 財がなくても心豊かな人なら誰でも実践できるのが無畏施です。経典には「無財の七施」が説かれています。

身施(捨身施)-骨身を惜しまず奉仕する。
心施(心慮施 )-他者の悲・喜を自分のこころとする。
和顔施- やさしい顔、ほほえみで接する。
眼施(慈眼施) -いつくしみの眼でみつめる。
言辞施(愛語施 )-優しく温かい言葉で接する。
房舎施- 住む場・心にゆとりを与える。
床座施- 座席や場所を譲る。

和顔愛語 先意承問。いつも優しい笑顔で優しい言葉をかけ、人の気持ちを前もってくみ取る。私たちは、自分の力で生きるのではなく、 他とのつながりの中で生かされています。無財の七施を心がけたいものです。