寺宝展

寺宝展ポスター


秋の寺宝展

 永観堂禅林寺は、約1200年前、平安時代の始めに真言密教の道場として歩み出し、鎌倉時代以降浄土宗寺院に移行していったと伝えられています。そのためか、浄土宗寺院としては珍しく、多くの密教系美術を所蔵しています。今年は「もう一つの永観堂」をテーマに、禅林寺所蔵の密教美術を中心に展示いたします。今年の「秋の寺宝展」の展示品のあらましは下記の特設ページをご覧ください。


ポスターのダウンロード   秋の寺宝展特設ページ

降誕会(ごうたんえ)(11月9日)

 降誕会とは、西山證空上人(せいざんしょうくうしょうにん)がお生まれになったことをお慶びする法要です。私たちの宗派は浄土宗西山禅林寺派です。宗祖は法然上人、派祖がこの西山證空上人なのです。
西山上人は、今からおよそ800年前の治承元年(1177)11月9日 にお生まれになりました。 上人は久我家の一門で14歳のとき元服の式を挙げる準備を進めたところ、 佛門に入ることを願われました。それも東山吉水で人々に念佛を勧められている法然上人の弟子になりたい、そうでないと出家する意味がありませんと言われたのです。久我家の一門は反対しましたが、その強い意志をくみ、法然上人に弟子として入室することに同意したのです。以後、常に師法然上人に仕え、 念佛の教えを直々に授けられ、念佛信仰を人々に教化されたのです。
その西山上人を讃え、永観堂では11月9日に降誕会の法要をお勤めします。なお、永観堂HPトップページの左上の紋は西山禅林寺派の紋章ですが、久我竜胆(こがりんどう)と呼ばれもともとは久我家の家紋です。