永観堂の寺宝


釈迦如来像

釈迦如来立像


 永観堂の所蔵する寺宝をお届けします。展示会などでは間近に見ることの少ない寺宝をお楽しみください。
 今回は、「釈迦如来立像」をお届けします。 なお、表示画像は見やすくするため画像処理を施しています。実際の色合いや明瞭さと異なることがあります。


釈迦如来立像(  ) 


解説
 禅林寺釈迦堂に安置される釈迦三尊の中尊。本尊は平たい肉髻や大きな肉髻珠に宋画の影響が認められる。また柔らかく滑らかな肉どり、眼差しや口許のなまめかしさ、翻派式衣文をまじえた衣褶の装飾性などには、鎌倉前期に活躍した佛師定慶(1184~?)の作風に通じる趣がある。しかも耳の作りや手相など細部に至るまで定慶の作例と共通し彼自身かそのごく周辺の佛師の手になると思われる。保存が極めてよく、金泥塗りや切金文様も当初のまま艶やかにのこる。木造、前後矧、玉眼嵌入とするが、材種や構造の詳細は不明。なお、文殊・普賢の脇侍は江戸時代の作。

像高
98.5cm
鎌倉時代前期