永観堂の寺宝


白象王菩薩
白象王菩薩

白象王菩薩


 永観堂の所蔵する寺宝をお届けします。展示会などでは間近に見ることの少ない寺宝をお楽しみください。
 今回は、二十五菩薩来迎図絵扉(重文)の精緻な截金(きりかね:細く切った金箔を貼る技法)をほどこした菩薩像の拡大画像とそのイラストをシリーズでお届けします。 なお、表示画像は見やすくするため画像処理を施しています。実際の色合いや明瞭さと異なることがあります。またイラストは原画のイメージを示すもので、 色彩、模様及び細部の描写は原画と異なります。菩薩名および捧持物は『二十五菩薩和讃』、『諸宗仏像図彙』などに記載・図示がありますが、図像の制作年代や諸本により異同があり確定したものではありません。


二十五菩薩来迎図絵扉(重文)より
その13 白象王菩薩(びゃくぞうおうぼさつ) / 捧持物:篳篥(ひちりき)


二十五菩薩来迎図絵扉の解説
 善導大師の木造を収める厨子の正面、及び両側面に取り付けられていたと伝える各二曲の両開きの扉で、 二曲三双の計十二面の内側に、観音・勢至を含む二十五菩薩像を彩画する。中央扉の上方左右に蓮台を捧持する観音と合掌する勢至を含む三体を一面に、 残る各面に細身諸菩薩を雲上に二体ずつ上下に描き、虚空に立・坐像化佛や 飛天等の適宣配す。諸尊は踏み割り蓮華上に立ち、奏楽の菩薩は琵琶、横笛、 太鼓、筝、笙など様々な楽器を奏で、真横を向く者、背中を見せる者など姿態にも変化をつける。肉身を白色とする地蔵・龍樹両菩薩のほか、 化佛を含む諸尊は皆金色に表現され、制作は鎌倉末期から南北朝と思われる。当初の厨子全体の荘厳の様は明確に出来ないが、 同様の絵扉が岐阜・新長谷寺や根津美術館に伝わる。

 板着色
6面 各 56.4 × 13.0 cm
6面 各 56.4 × 11.0 cm
    鎌倉末期~南北朝時代 (重文)