釈迦十六善神像 釈迦十六善神像

十大弟子像


永観堂の所蔵する寺宝をお届けします。展示会などでは間近に見ることの少ない寺宝をお楽しみください。
今回は、今年の寺宝展で展示中の「十大弟子像」をお届けします。 なお、表示画像は見やすくするため画像処理を施しています。実際の色合いや明瞭さと異なることがあります。


十大弟子像( じゅうだいでしぞう)(重文)


解説
 伝釈迦如来とともに伝わったが、本図は日本での制作になる。ニ副の画絹を継いだニ幅に、釈迦の十大弟子をそれぞれ五人ずつ立像に表し、釈迦あるいは釈迦三尊を描いたと想定される中幅に向かい合う形に配される。朱書きは後補ながら、各尊に付された短冊形から尊名が知られる。向かって左幅は手前から阿那律・舎利弗・迦葉・目犍連・阿難の五尊者、右幅は優波離・須菩提・富楼那・迦旃延・羅睺羅の五尊とする。各尊の個性豊かな表情は、老若の相や肌の色を違えながら、細線をもって丁寧に表される一方、着衣は勢いのある墨線と、寒色系・暖色系の対比の強い賦彩を特徴とする。釈迦十大弟子の古い画像は、他に法隆寺本やボストン美術館本が知られる程度で、鎌倉末期に遡る貴重な逸品といえよう。

絹本著色
137.6cm×74.2cm
鎌倉時代後期