釈迦如来像

善導大師像


 永観堂の所蔵する寺宝をお届けします。展示会などでは間近に見ることの少ない寺宝をお楽しみください。
 今回は、法然上人に多大な影響をあたえた善導大師の像をお届けします。 なお、表示画像は見やすくするため画像処理を施しています。実際の色合いや明瞭さと異なることがあります。


善導大師像( ぜんどうだいしぞう) 


解説
 唐代浄土教の大成者である善導の肖像は中国でも早くから作成されたが、京都・知恩寺に現存する善導大師像は賛銘に紹興三十一年(1161)の年紀が記され、これが請来された南宋画の転写本であることが分かる。この像様は、勾欄のある敷瓦の上で手に数珠を持ち合掌して立ち、念佛を唱える口からは化佛が涌出する姿である。これは善導が長安の光明寺止住時代に表した奇瑞と言われ、鎌倉時代以降の善導像のひとつの祖形となる。基本的な構成は知恩寺本によるが、善導の向きが逆で、あるいは法然像と対幅であった可能性も在ろう。しかも頭光を描きこむところには善導に対する佛格化が一層進んだことを示している。着衣には金泥や彩色による文様が細かく描きこまれ、手堅い手腕が窺える。

77.2 cm×39.7 cm
鎌倉時代前期