宗祖法然上人800回大遠忌

愛知大会から


 

会場
会場の名古屋市芸術創造センター

 



荘厳な法要、哀調をおびた琵琶の弾き語り
ホールに響く一枚起請文唱和の声

 法然上人800回大遠忌記念「法然上人と今、すべてのいのち」愛知大会は平成22年1月27日(水)、名古屋市東区の名古屋市芸術創造センターホールにて開催されました。愛知大会は昨年10月に開催予定でしたが、直前に起きた会場の火災事故のため延期され、今回の会場に場所を変えての実施となりました。地方大会は兵庫大会、東京大会、岐阜大会に続いて4度目となります。
 暖かかった大寒を過ぎて冬の寒さが戻った冬ばれの青空。今回もまたまたお天気に恵まれた大会となりました。
 午前7時、本山関係者、法事部員、教宣部員はバスにて本山を出発、山科から高速に入り、霜で真っ白の山間の新名神を走る。土山SAで小休止をとり、9時過ぎにセンターに到着する。休憩を取る間もなく、センターに待機する愛知支所の皆さまと一緒に会場の設営にかかる。また、舞台上ではいつも通りにリハーサルが行われ、動作、所要時間、位置などの細かな確認がなされる。

檀信徒の方々

会場を埋める檀信徒の皆さま

ご親教

小木曽法主のご親教

法要
小木曽法主・法事部員による記念特別法要

 午後12時半の開場と同時に、愛知県在住の住職、寺庭婦人とともに檀信徒の皆さまが入場される。
  午後1時過ぎ、一階席は満席となり二階席も含めて約600名の方々で会場がうまる。愛知県誓願寺住職近藤玄城師が会場の皆さまと一緒になって『一枚起請文』拝読の練習を行い、第二部の一枚起請文唱和に備える。

 午後1時半いよいよ開幕。場内の照明が落ち、永観堂の梵鐘の音が会場に三度鳴り響く。緞帳が静かに上がる。正面には大きな六字名号が掲げられ、右には永観堂の御影堂にお祀りされている法然上人のお姿が映し出されている。そして上には800年大遠忌のテーマが大きく書かれた愛知大会の横断幕。
  スポットライトに照らされたMBSの柏木アナの司会により記念大会が始る。  第1部前半は久我宗務総長の挨拶の後 、 京都市専修寺住職岸野亮哲師の「阿弥陀佛の本願」、姫路市大覚寺住職中西玄禮師の「露の身を生きる」と題した法話二話がなされる。岸野師は阿弥陀佛の本願とはいかなるものかをお話しされ、中西師は法然上人の教えられる生き方をユーモアを交えて話される。お二人のお話に会場の方々は笑い声をもらしつつも、熱心に耳を傾ける。

 休憩の後の静寂の中、再び音もなく緞帳が上がる。御法主御親修のもと、法事部員10名が左右に分かれて舞台に居並ぶ。御法主の緋の衣、法事部員の藤色の衣が青い光を背景に浮かび上がる。そして正面にはライトに照らされ、ひときわ大きく浮かび上がる「南無阿弥陀佛」の名号。その荘厳な舞台に会場は静まりかえる。
  勤行式による法要が始まる。日ごろ練習を重ねた法事部の読経が静まり返った会場内に流れる。法事部員の大きく回す手から幾つもの散華が床に舞い落ちる。最後に御法主が会場の方々にお話をされて、ご親教をもって30分の法要はあっという間に過ぎる。

   第二部は午後3時過ぎから。柏木アナによる古屋和子さん紹介の後、緞帳が静かに上がる。水を打ったような会場。舞台中央に、琵琶を携えて端座する古屋さん。哀調を帯びた琵琶の音とともに「法然上人物語」のひとり語りが始まる。語りの合間に奏でられる琵琶の音、回を重ねてますます洗練された緩急強弱ある古屋さんの語り。また、ストーリーの展開に合わせて会場の方が念仏を唱える「受け念佛」の場面が、岐阜大会と同じように設定された。法然上人入滅の場面では会場の方々も小さく低くお念仏を唱和される。古屋さんの55分間の熱演に会場から大きな拍手がおくられる。
 そしていよいよ大会のフィナーレ。舞台中央に古屋さん、左手に法事部員が整列する。そして右手には法然上人のお姿と『一枚起請文』が一節ずつ映し出される。会場と舞台が一つになって『一枚起請文』の一節ずつを拝読、そして全文を大きな声で唱和し、お十念を唱える。
  盛り上がりを見せた会場に、閉会の時が来たことが告げられる。愛知県宗務支所長、長善寺住職丹羽万堂師の閉会の挨拶をもって記念大会は盛況裡に終了。会場受付も、今日の記念にと『一枚起請文』の写経用紙、おまもり、記念絵はがきなどを求められる方々で賑わう。
  本大会の準備、運営にご尽力いただいた愛知県宗務支所の皆さまありがとうございました。
  次回記念大会は平成22年10月13日(水)に最後の大会となる京都大会を開催します。ご期待下さい。


過去の記念大会から
  第1回兵庫大会
 第2回東京大会 第3回岐阜大会 第4回愛知大会

 第5回京都大会


琵琶語り
古屋和子さんの「法然上人物語」

一枚起請文拝読
会場と一体で『一枚起請文』の拝読

ホールで

大会を終えて記念の品々を求める皆さま

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