休憩の後の静寂の中、再び音もなく緞帳が上がる。御法主御親修のもと、法事部員10名が左右に分かれて舞台に居並ぶ。御法主の緋の衣、法事部員の藤色の衣が青い光を背景に浮かび上がる。そして正面にはライトに照らされ、ひときわ大きく浮かび上がる「南無阿弥陀佛」の名号。その荘厳な舞台に会場は静まりかえる。
勤行式による法要が始まる。日ごろ練習を重ねた法事部の読経が静まり返った会場内に流れる。法事部員の大きく回す手から幾つもの散華が床に舞い落ちる。最後に御法主が会場の方々にお話をされて、ご親教をもって30分の法要はあっという間に過ぎる。
第二部は午後3時過ぎから。柏木アナによる古屋和子さん紹介の後、緞帳が静かに上がる。水を打ったような会場。舞台中央に、琵琶を携えて端座する古屋さん。哀調を帯びた琵琶の音とともに「法然上人物語」のひとり語りが始まる。語りの合間に奏でられる琵琶の音、回を重ねてますます洗練された緩急強弱ある古屋さんの語り。また、ストーリーの展開に合わせて会場の方が念仏を唱える「受け念佛」の場面が、岐阜大会と同じように設定された。法然上人入滅の場面では会場の方々も小さく低くお念仏を唱和される。古屋さんの55分間の熱演に会場から大きな拍手がおくられる。
そしていよいよ大会のフィナーレ。舞台中央に古屋さん、左手に法事部員が整列する。そして右手には法然上人のお姿と『一枚起請文』が一節ずつ映し出される。会場と舞台が一つになって『一枚起請文』の一節ずつを拝読、そして全文を大きな声で唱和し、お十念を唱える。
盛り上がりを見せた会場に、閉会の時が来たことが告げられる。愛知県宗務支所長、長善寺住職丹羽万堂師の閉会の挨拶をもって記念大会は盛況裡に終了。会場受付も、今日の記念にと『一枚起請文』の写経用紙、おまもり、記念絵はがきなどを求められる方々で賑わう。
本大会の準備、運営にご尽力いただいた愛知県宗務支所の皆さまありがとうございました。
次回記念大会は平成22年10月13日(水)に最後の大会となる京都大会を開催します。ご期待下さい。
過去の記念大会から
第1回兵庫大会 第2回東京大会 第3回岐阜大会 第4回愛知大会
第5回京都大会
|
古屋和子さんの「法然上人物語」
会場と一体で『一枚起請文』の拝読
大会を終えて記念の品々を求める皆さま
|