宗祖法然上人800回大遠忌

岐阜大会から


 

羽島市文化センター
会場の羽島市文化センター



みのぎくホールに流れる
荘重な読経、琵琶の弾き語り
みんなで一枚起請文を唱和

 法然上人800回大遠忌記念「法然上人と今、すべてのいのち」岐阜大会は平成20年10月3日(金)、羽島市の羽島市文化センターみのぎくホールにて開催されました。地方大会は昨年3月の兵庫大会、10月の東京大会に続いて3度目となります。
 木々の葉もうっすらと色づきかけて、秋の訪れを感じる青空。今回もお天気に恵まれた大会となりました。

 午前8時、本山関係者、法事部員、教宣部員はバスにて本山を出発、山科から名神に入って養老SAで小休止をとり、9時半過ぎにセンターに到着する。休憩を取る間もなく、センターに待機する岐阜支所の皆さまと一緒に会場の設営にかかる。また、舞台上では本番さながらのリハーサルが行われ、動作や所要時間の細かな確認がなされる。

会場を埋める檀信徒の皆様

会場を埋める檀信徒の皆さま

ご法主のご親教

小木曽法主のご親教

特別法要
小木曽法主・法事部員による記念特別法要

 

 午後12時半の開場と同時に、岐阜県在住の住職、寺庭婦人とともに檀信徒の皆さまが入場される。
  午後1時、約400名の方々で会場は満席となる。愛知県宝泉寺住職伊藤信道師が一枚起請文の大切さをわかりやすく解説、その後会場の皆さまと一緒になって拝読の練習を行い、第二部の一枚起請文唱和に備える。

 午後1時半いよいよ開幕。場内の照明が落ち、永観堂の梵鐘の音が会場に三度鳴り響く。緞帳が音もなく上がる。正面には大きな六字名号が掲げられ、右には永観堂の御影堂にお祀りされている法然上人のお姿が映し出されている。
  スポットライトに照らされたMBSの柏木アナの司会により記念大会が始る。  第1部前半は鬼頭宗務総長の挨拶の後 、 京都市恵光寺住職岸野亮淳師の「よろこんで生きる努力を」、京都市帰命院住職江口隆泰師の「法然上人のお心」と題した法話二話がなされ、お二人のユーモア溢れるお話に会場の方々は笑い声をもらしつつも、熱心に耳を傾ける。

 休憩の後の静寂の中、再び音もなく緞帳が上がる。御法主御親修のもと、法事部員10名が左右に分かれて舞台に居並ぶ。御法主の緋の衣、法事部員の藤色の衣が青い光を背景に浮かび上がる。そして正面にはライトに照らされ、ひときわ大きく浮かび上がる「南無阿弥陀佛」の名号。その荘厳な舞台に会場は一瞬息をのむ。
  勤行式による法要が始まる。日ごろ練習を重ねた法事部の読経が静まり返った会場内に流れる。法事部員の大きく回す手から幾つもの散華が床に舞い落ちる。最後に御法主が会場の方々にお話をされて、ご親教をもって30分の法要はあっという間に過ぎる。

   第二部は午後3時から。柏木アナによる古屋和子さん紹介の後、緞帳が静かに上がる。水を打ったような会場。舞台中央に、琵琶を携えて端座する古屋さん。哀調を帯びた琵琶の音とともに「法然上人物語」のひとり語りが始まる。語りの合間に奏でられる琵琶の音、回を重ねてますます洗練された緩急強弱ある古屋さんの語り。また、初めての試みとして、ストーリーの展開に合わせて会場の方が念仏を唱える二場面がもうけられた。法然上人入滅の場面では多くの方がお念仏を唱和された。古屋さんの45分間の熱演に会場から大きな拍手がおくられる。
 そしていよいよ大会のフィナーレ。舞台中央に古屋さん、左手に法事部員が整列する。そして右手には法然上人のお姿と「一枚起請文」が一節ずつ映し出される。会場と舞台が一つになって「一枚起請文」の一節ずつを拝読、そして全文を大きな声で唱和する。
  大いに盛り上がりを見せた会場に、閉会の時が来たことが告げられる。岐阜県宗務支所長、観音院住職井上淳龍師の閉会の挨拶をもって記念大会は盛況裡に終了。会場受付も、今日の記念にと「一枚起請文」の写経用紙、おまもり、記念絵はがきなどを求められる方々で賑わう。
  本大会の準備、運営にご尽力いただいた岐阜県宗務支所の皆さまありがとうございました。
  次回記念大会は平成21年10月7日(水)に愛知大会を開催します。ご期待下さい。


過去の記念大会から
 第1回兵庫大会
 第2回東京大会 第3回岐阜大会 第4回愛知大会

 第5回京都大会

琵琶の弾き語り
古屋和子さんの「法然上人物語」
に合わせて称えるお念仏

一枚起請文拝読
会場と一体で「一枚起請文」の拝読

帰路につく人々

法楽の時を過ごし帰路につく方々

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