宗祖法然上人800回大遠忌

法然上人を歩く旅から


 

第2回 津山ー林野 17km

津山城趾
津山城趾

 平成18年12月3日。今回も空は澄み渡った青空、しかし風は冷たい。バス組は午前10時過ぎに津山観光センターに到着。11時過ぎには現地集合組も順次到着し、「法然上人を歩く旅」の参加者43名が集まる。前回参加された方々が、互いに和やかに挨拶を交わす。
 一行は参加証や地図・行程表・資料(出雲街道の見所)を受け取り、津山城趾を自由散策して城跡の景観や市内の眺望を楽しむ。広い城跡には桜の木が多く、春のにぎわいはさぞやと思わせる。また城跡は急な石段が多く、出発へ向けてのよきウォーミングアップとなったものの、すでに息切れかと思わせる方も。その後、観光センターの二階をお借りして全員で昼食をとり、センター前で記念撮影。いよいよ、12時15分出発。

 天気は晴。気温11度。城趾を出発して宮川大橋を渡ると、道は大きくカギ型に曲がり江戸時代の城の防備を偲ばせる。さらに歩を進めると、街道の両側には切妻造り瓦葺き、平入り、格子窓の町屋が並び昔ながらの街道の風景を見せる。大曲を過ぎると江戸時代の洋学者、箕作阮甫の生家が左手に現れる。一行は邸内を見学したのち、さらに歩を進める。


 さらに町並みを東進し、加茂川にかかる兼田橋にいたり、ここで最初の休憩。河辺からは往来の多い国道を回避し、旧街道に入る。街道沿はススキの枯れ穂が日に燦めき、熟した実を残す道沿いの柿の木など、田舎道の晩秋を満喫させてくれる。一行は快調に歩を進め姫新線の線路づたいの道を通過し、美作大崎、黒坂を過ぎる。再び国道に戻り、途中のガソリンスタンドで小休止して勝間田の旧道に入る。石畳の道の両脇には町屋や明治の洋風建築を思わせる勝央町郷土資料館など、往時の宿場町を偲ばせる建物が残る。

 勝間田を過ぎ、林野まであと約4キロ、時刻は午後4時近く。日は早くも西に傾き、歩く人も夕日に赤く染まる。夕風も冷たい国道に沿って、林野目指して歩く。道を大きく曲がって一路JR林野駅へ。林野に近づくと正面の山の紅葉が夕日に照らされて黄金色にかがやいている。一同、疲れを忘れて見とれる。午後4時40分にJR林野駅に到着。夕空にはすでに大きな月が懸かっていた。

 全員無事踏破。みなさん、おめでとうございます!晩秋を楽しめた旅でした。

 なお、次回は3月11日(日)JR林野駅からJR美作土居駅まで、15kmの旅の予定。ご期待ください。(事務局 結城筆)

津山観光センター前にて記念撮影
津山観光センター前にて記念撮影

古い町屋の並ぶ津山市内
古い町屋の並ぶ津山市内

河辺の田舎道を
河辺の田舎道を
姫新線沿いに
姫新線沿いに
旧道を歩く
旧道を歩く
黒坂あたり
黒坂あたり
西勝間田駅を過ぎて
西勝間田駅を過ぎて
夕日の中を林野めざして
夕日の中を林野めざして
 
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