
御忌会
灌仏会-花まつり(4月8日)
灌仏会(かんぶつえ)とは、お釈迦さまがお生まれになった日である4月8日に、
誕生佛に甘茶をかけてお釈迦さまのお誕生をお祝いする法会をいいます。堂内に花御堂(はなみどう)という小型のお堂を設け、
小さなお釈迦さまの像を安置します。その像は右手で天を指し、左手で地を指したもので、それはお釈迦さまがお生まれになったとき、
「天上天下唯我独尊」と宣言されたといわれているお姿を示しています。甘茶を灌ぐのは、お釈迦さまがお生まれになったとき、
龍が天から下りてきて香湯を灌いだという説によるものです。
(参照 新仏教辞典 中村 元監修)
御忌会(4月22日~25日)
御忌会(ぎょきえ)とは、浄土宗の宗祖法然上人のご命日に上人の恩徳をしのんで営まれる法会のことをいいます。
今年は第814回目の法会にあたります。上人は建暦2年(1212)の1月25日に御歳80、京都・東山の吉水(現在の知恩院の地)でお亡くなりになりました。もともとこの「御忌」という言葉は、天皇や皇后の忌日法会(きにちほうえ)の敬称のことですが、後柏原天皇の「大永の御忌鳳詔(ほうしょう)」により、法然上人の忌日法要を特に「御忌」と呼ぶようになりました。
浄土宗の各寺院で執り行われる御忌会では、念仏信仰をあまねく広めた上人のお徳をしのび、感謝の気持ちをささげる法要が数日にわたって営まれ、ご遺訓である「一枚起請文」の拝読も行われます。御忌会は1月19日から25日までの1週間、昼夜にわたって勤められてきましたが、明治の初めに参詣者の便などを考えて、厳寒の1月を避けて気候のよい陽春4月に変更されて今日に至っています。