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念佛行道会
涅槃会
涅槃会とは、2月に行われる法要で仏教の三大行事のひとつです。4月8日の花まつりがお釈迦様が誕生した日で、12月8日の成道会は悟りをひらいた日、そして2月15日の涅槃会が亡くなられた日とされ、それぞれの日に仏教の年中行事が営まれています。
悟りを開かれたお釈迦さまはその後、45年にもわたり、人びとに教えを説く旅を続けられました。その伝道の旅の最期の地となったのは、クシナガラという所でした。いよいよ自分の死が近いことを察したお釈迦さまは、弟子たちにこう説かれました。
「私の亡きあとは、私ではなく自分自身をより所として、また私が伝えた教えを、闇を照らすともしびとして、歩んでゆきなさい」。
そして、「もろもろの存在は変わりゆく。怠らず精進しなさい」
という最期の言葉を残して入滅されました。
涅槃会では、お釈迦様の入滅が描かれた「佛涅槃図」を掲げ、お釈迦様をしのんだ法要が取り行われます。
念佛行道会
また、2月15日は永観堂にとって特別な日でもあるのです。
今から約900年前の永保2年2月15日の払暁、中興の祖、永観律師が本堂において念佛行道中いつの間にか阿弥陀さまが壇上から降りて律師とともに行道されました。驚いた律師は思わず足を止められました。すると先を歩いておられた阿弥陀さまが振り返られ、永観に声をかけられました。
「永観、おそし」
みかえり阿弥陀さまの振り返りは、私たち往生を願うものを極楽浄土へ導こうとされる慈悲深いお姿なのです。
この永観律師のご感得を追体験しょうというのが2月14日夕-15日早暁に行われる「みかえり念佛行道会」という当山の行事です。
この日は檀信徒、一般の方など多くの人々が参加され、参籠されます。みかえり念佛行道会はかなり昔から行われていたようですが、一時期中断され、昭和60年に再開されて現在に至っています。今年は例年通り2月14日~15日に開催いたします。
詳しくは「お知らせ」のページをご覧ください。