宗祖法然上人800回大遠忌

法然上人を歩く旅から


 

第7回 本竜野ー姫路 19km

三重塔
斑鳩寺の三重塔(太子町)

 平成20年3月9日日曜日。またも晴れ。今回は姫路までの道のりで出雲街道も最後の旅となる。次回からは山陽道に入り参加者全員がJRを利用することとなり最後のバス旅行となる。バス組は午前8時に京都駅を出発し、吹田、宝塚、神戸を抜けて山陽道に入りたつの市に向かう。バスは順調に走り10時すぎに本竜野駅に到着。 前回の旅でお参りした普音寺の方々が出迎えに見え、挨拶を交わし前回訪問時のお礼を述べる。姫新線の気動車が定刻通り10時37分に到着。現地集合の方々が合流しまた7名の方々が新たに参加されて、歩く旅一行は定員を超える54名となり最多記録を更新する。
 ちょうど3カ月ぶりの再会に互いに挨拶を交わし、駅舎をバックに恒例の記念撮影。10時45分に駅を出発。気温は12度ぐらいで日差しは温かく春を感じさせる。一行は駅を出て真っ直ぐに南下し出雲街道(国道179号線)に入り、南東に歩を進める。まもなく山陽自動車道の高架下を過ぎ太子町に入る。町並みを抜けて広山地区で林田川をわたると、家もまばらとなり田園風景が広がる。民家に咲く紅梅やロウバイを眺めつつ南に歩を進めると目の前には広大な東芝太子工場。その周囲に添って進むと家並みの向こうに緑青の緑あざやかな“夢殿”の屋根が見える。聖徳太子が開いた斑鳩寺である。

 出発してちょうど1時間、斑鳩寺に入る。講堂、三重塔、夢殿とそっくりの聖徳殿などにお参りし、一行は広い境内に散って昼食をすませる。網干にある当派の大覚寺住職、中西師も一行を励ましに顔を出される。境内で休むこと約30分、12時20分に斑鳩寺をあとにして新町の街を抜け、再び車の行き交う出雲街道に出て東進する。道沿いには車の販売店、ディスカウント店、レストランなどが建ち並び、市街地に近づいていることを感じさせる。北山地区で国道を離れ山陽新幹線高架下の道を東進する。新幹線が轟音を響かせて頭の上を通過する。しばらくして道を北に取り山田峠を目指す。峠の標高は49mほどで行程の中の最高点。峠の向かいの丘にはゴルフ場が広がる。峠を下りるとそこはもう姫路市青山南四丁目。道の両側にはマンションやアパートが林立し、行き交う人も格段に多くなる。
 14時20分、北から南に流れる夢前川に到着。ここには誕生寺への古い道標があるとのことで、訪れるべく道を北にとり川岸の桜道に歩を進めたが見当たらず後戻り。道標は町中の小さな川に架かる橋のたもとにあった。場所は国道から少し北に入った姫路市下手野三丁目。ここが昔の出雲街道の起点だったのだろうか。道標には法然上人の諡を冠した「圓光大師二十五霊場」や「右 第一番みまさか誕生寺道」などの文字があり、明和四年(1767)の年号が刻まれている。時刻は午後2時45分、出雲街道踏破を記念して全員で写真撮影。
  姫路の市街地をさらに東進し、播州皿屋敷のお菊を祀ったお菊神社に到着。ここで小休止して各自が参加スタンプをもらう。15時57分、姫路駅に到着。 
  春近しとはいえ、今回は「花少ない市街地への道」でした。次回は5月11日(日)JR姫路駅からJR東加古川駅まで、長丁場の23kmの予定。(事務局 結城記)

記念撮影
JR姫新線本竜野駅にて記念撮影

記念撮影その2
誕生寺への道標にて(姫路市下手野)

第7回その1
出雲街道(たつの市誉田)
第7回その2
斑鳩寺境内で(太子町)
第7回その3
長い~列になって(太子町黒岡)
第7回その4
山田峠(太子町山田)
第7回その5
播州皿屋敷のお菊神社(姫路市)
第7回その6
姫路駅に到着
 
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